正樹ブログ -落日燃ゆ-

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2007.12.27(木)

落日燃ゆ



城山三郎落日燃ゆを読み終えました。内容はA級戦犯で唯一文官で死刑判決を受けた時の内閣総理大臣広田弘毅の伝記小説です。日本史の教科書で顔だけチラッと載っています。あまり印象の強い方ではなかったのですが彼の生き方には考えさせられるものが多くあります。

見所は全部と言いたいのですが、戦争が終わって捕まってからの最後の章あたりが見所です。

「戦争を止めることができなかったのはなぜか?」

この問いに答えるのは難しい。

広田は自分の戦争責任について深く考え、裁判中も沈黙を守り、周りの軍人たちが自己弁護に走るなか最後まで自己弁護しませんでした。

この問いに対して筆者は統帥権に原因を求めます。つまり統帥権の干犯の名のもと、制度的に一個人も天皇も官僚も軍部の独走を止める手段がなかったのです。(天皇もと書きましたが天皇でさえ止めることは不可能だったのではないかと考えます。)現在の日本国憲法のなかにはシビリアンコントロールが明記されていますが当時はありませんでした。

靖国問題や戦争について考えるとき一読の価値がある一冊です。


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